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Past Exhibitions

Akiko Horiuchi

Summer Show:

Toy Metamorphosis  -creating art from the past-



2023年8月13日(日) - 19日(土)

 

Crow, 2023
©︎ Stephanie Quayle
Photography: Osamu Sakamoto

 
 
 

この度 Gallery 38では、おもちゃをアップサイクルしてアートを創造するプロジェクトを行なっている
TOY and ART との共同企画として、展覧会「Toy Metamorphosis -creating art from the past-」を開催いたします。

Gallery 38では、過去7回に渡りKids Gallery Dayと称して、開催する展覧会の特色を活かしたテーマを毎回設定し、子供向けのワークショップを開催してきました。子供たちにも気軽にギャラリーに立ち寄ってアートに触れ、実際に作品を目の前にして色々なことを感じて欲しい、というシンプルな願いから始まった企画です。2022年に開催した6回目のKids Gallery DayにてTOY and ARTとのコラボレーション企画を開催し、とても楽しいワークショップとなりました。
TOY and ARTの活動は、2022年にスタートしました。おもちゃをアップサイクルして新たな価値を見出し、子供たちに創造性と持続可能性の大切さを学んでもらうことを目的としています。不要になったおもちゃを寄付してもらい、それらを再利用してアート作品を制作します。近年増え続ける、日本で破棄されるおもちゃ(年間で6トンにも及ぶと試算されている)の削減と資源の有効活用が促進されると同時に、子供たちはおもちゃの形状や素材を再利用し、自分自身の創造的なアイデアを具現化する方法を探求します。

本展の開催に向け、約4ヶ月をかけて子供たちに『自画像』の勉強と制作に取り組んでもらいました。自画像というのは、必ずしも自分の顔を忠実に書き写すことではなく、自分を表現するものなのだという事を学び、そこから下書き、おもちゃの選定、制作、と長期間に渡り向き合ってもらいました。本展では、この「自画像」作品を発表いたします。

また今回は、この活動に賛同する現役で活躍するアーティスト/デザイナー6名が参加してくれています。子供たちと同じ素材(おもちゃ)を使用し、それぞれの得意分野を活かして制作された作品も本展で展示されます。

『 私たちTOY and ARTは今回の展示を通して、新たな可能性を発見しました。これからもアーティスト、企業、団体、教育機関など、活動に共感してくださる方々と多様な活動を広げることで、おもちゃを簡単に買って、簡単に捨てるという「負のサイクル」に変化をもたらすために、色々なアートプロジェクトを展開する予定です。なぜならば、私たちは、”おもちゃの寿命は短いが、アートの価値は永遠である” と信じているからです。』

子供たちの作品と、現役アーティストの作品が一堂に展示される滅多にない展覧会です。皆様、是非ご高覧ください。

<参加アーティスト>

キッズ アーティスト (19名)
ステファニー・クエール(彫刻家)、ダレン・ジャクソン(彫刻家)
岡本菜穂(SIRISIRI/ジュエリーデザイナー)、細井美裕(サウンドアーティスト)
前田麦(プロダクトデザイナー)、三ツ谷想(フォトグラファー)

●なお、上記参加アーティスト(キッズアーティスト以外)の作品は、会場のGallery 38 にてシークレットオークション方式での入札が可能です。オークションの売上はすべて TOY and ART を運営する 一般社団法人トーイとアートに寄付され、今後の活動に活かされます。詳細は、contact@gallery-38.com までお問い合わせください。

三ツ谷 想
プリント作品
Accumulation Point, 2023

ステファニー・クエール
立体作品
Crow, 2023

細井 美裕
立体作品
未練 - 窓, 2023

 
 

展覧会概要:

Toy Metamorphosis 
-creating art from the past-

会期:2023年8月13日(日) - 19日(土)
開廊時間: 11:00 - 17:00
会期中無休


会場: Gallery 38
東京都渋谷区神宮前2-30-28 

 
 

キッズアーティスト / Kids Artists

Boyun, Ema, Kanae, Karan, Hana, Haru. I, Haru. H, Hinata, Jackie, Lino, Maya, Obi, Remi, Sachi, Sana, Sena, Tomoya, Yue, Yutaro (19名)

 
 

参加作家プロフィール

ステファニー・クエール / Stephanie Quayle
彫刻家。1982年、イギリス・マン島生まれ。現在もマン島を拠点に活動。
2005年にロンドンのスレード・スクール・オブ・アートにて首席で美術学士号を取得し、 2007年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで美術学修士号を取得。クエールは、周辺地域の影響を色濃く残す古代文明を持つマン島で生まれ育ち、現在も家族の農場で両親と共に羊や牛を育てながら、かつての風車小屋をスタジオに作品を制作している。

ダレン・ジャクソン / Darren Jackson
彫刻家。イギリス北部のサンダーランド出身。現在はマン島在住。彫刻に専念する前は模型製作や特殊効果の技術者だった。ヨーロッパ、ロシア、カナダ各地のシンポジウムで、氷、砂、コンクリートを使った彫刻作品を制作し、現在も金属、木、石膏、砂、粘土など様々な素材を用いて作品を制作している。

岡本 菜穂 / Naho Okamoto
ジュエリーデザイナー。建築家であり抽象画家でもあった父の影響で、幼い頃よりアートやデザインに囲まれた環境で育つ。できるだけ自然由来かつ身の周りにある素材をデザインと工芸の力でジュエリーへと昇華させるブランド「SIRI SIRI」を2006年にスタート。現在はスイスを拠点に活動を行う。その功績は2015年第23回桑沢賞を受賞するほか、 2020年THE LUXURY INNOVATION AWARD(スイス)にてファイナリストに選出されるなど、国内外で評価されている。

細井 美裕 / Miyu Hosoi

サウンドアーティスト。1993年生まれ。マルチチャンネル音響をもちいたサウンドインスタレーションや、屋外インスタレーション、舞台公演、自身の声の多重録音を特徴とした作品制作を行っている。これまでにNTT ICC、YCAM、東京芸術劇場、羽田空港、国際音響学会、愛知県芸術劇場、長野県立美術館などで作品を発表。第23回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞受賞。


前田 麦 / Baku Maeda
1974 年北海道生まれ。北海学園大学経済学部卒業。イラストレーションをベースとして、平面、立体を問わず様々なアプローチで作品を製作。近年では、リボンを使ったアート、「Ribbonesia(リボネシア)」やスタンプを使ったコラージュ「STAMP BY ME」、二次元キャラクター「EYE OF FIRE」など既存のジャンルに捉われない発見や発明を軸とした時期や場所を問わず、作品を発表し続けている。


三ツ谷 想 / So Mitsuya
フォトグラファー。1990年、京都府生まれ。2018年、JAPAN PHOTO AWARDシャーロット・コットン賞、デヴィット・トロ(DIS)賞を同時受賞。2019年、LUMIX MEETS BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #7に選出、主なグループ展にUNSEEN Amsterdam(Gashouders, Amsterdam/2019)、Photo Saint-Germain(Galerie Nicolas Deman, Paris/2019)など。個展に Bread And Butter(SALT AND PEPPER, Tokyo/2021)。2021年、出版レーベルRONDADEより写真集「VISITORS」を出版。